こんにちは！NEUTRALのShoeiです。
私たち夫婦は、2019年1月、個人事業主(フリーランス)ビザ＋配偶者(パートナー)ビザを取得してオランダへ移住しました。
オランダへ移住する際、ビザの手続きを代行業者に依頼する方法もありますが、私たちは全て自力で手続きをして、無事に取得することができました。
今回は、そのときの手続きの流れについて解説したいと思います。
0.前提知識
まず、前提条件として、私たちはどちらも日本国籍を保有する、日本人同士の夫婦です。
日本とオランダは、1912年に日蘭通商航海条約が結ばれているため、日本国籍保有者はオランダへ移住しやすくなっています。
例えば、個人事業主の場合、資本金として€4500(約60万円)をオランダの銀行口座へ預け入れるだけで、ビザ申請条件を満たすことができ、他のヨーロッパの国々と比べると、この条件はかなりハードルが低いと言えます。
初回のビザの期限は2年間で、もちろんその後、更新することも可能です。
また、オランダは合法的に5年以上滞在した者に対して、永住権を取得するための試験を受ける資格が与えられます。
オランダの永住権を取得することができると、シェンゲン協定に加盟しているEU圏内の国にも住むことができるため、オランダ以外の国に住みたいけど、ビザの取得が難しい場合に、オランダを踏み台として移住を考える方も多いようです。
1.日本での準備
最初にオランダ渡航前に、日本で準備しておかなければならない事を以下にまとめました。
- アポスティーユの取得
- ビジネスプランの作成
- 銀行口座の残高証明書(英訳版)の取得
- 航空券・宿の手配
まず、「アポスティーユ」とは、戸籍謄本や戸籍抄本に、日本の外務省の公的確認や認証を得ることです。簡単にいうと外務省のお墨付きですね。
次に、ビジネスプランの作成ですが、これはその名の通り、オランダでどのような事業を行うのか詳細にまとめた事業計画書のことです。
そして、銀行口座の残高証明書の取得ですが、日本の銀行口座に、資本金€4500(約60万円)以上を用意し、英訳版を発行してもらいます。
最後に、当たり前のことですが、航空券と宿の手配も必要です。私たちは最初の1ヶ月間だけAirbnbで宿を予約しました。
2.オランダ到着後〜ビザ申請
さて、オランダ到着後、ビザ申請までの手順は以下の通りです。
- 日本大使館でアポスティーユの翻訳
- 外務省でリーガライゼーション
- 移民局(IND)へビザ申請書類提出
まず最初に行うのが、オランダのデン・ハーグ(Den Haag)という街にある日本大使館で、アポスティーユの翻訳をしてもらいます。
次に、翻訳してもらったアポスティーユを、オランダ外務省で「リーガライゼーション」してもらいます。リーガライゼーションとは、簡単に言うと日本の戸籍謄本をオランダでも使えるようにすることです。
そして、住む予定(滞在中)の街の移民局(IND)へ行き、必要書類を提出、ビザ申請料を支払います。
＜ビザ申請料 (2019年1月時点)＞ 個人事業主ビザ：€1,300 パートナービザ：€250
無事に申請が完了すると、仮滞在許可のステッカーをパスポートに貼ってもらえます。仮滞在許可の期限は3ヶ月です。
3.家探し(←最難関)
次はオランダ移住した誰もが口を揃える最難関ポイント「家探し」です！
この後の住民登録・事業登録をするために住所が必要なのですが、なぜ家探しがそんなに難しいのかと言うと、オランダでは移民がとても多く、需要に対して供給が少ないため、完全に売り手市場となっているからです。
家賃の相場は、街にもよりますが、2LDKで€1,000〜1,500程度。アムステルダムだと€1,500〜2,000ぐらいを見ておいた方が良いかもしれません。
大家さんから賃貸契約書をもらえれば、次のステップへ進むことができます。
4.住民登録・事業登録
住所が決まったら、住民登録と事業登録です。
住民登録は、居住地の市役所(Stadhuis)で行います。賃貸契約書の他、パスポートや仮滞在許可のステッカーなどを提出し、不備がなければBSNナンバー(住民番号)が記載された書類を受け取ることができます。
そしてこのBSNナンバーを基に、商工会議所(KVK)で事業登録を行います。住民登録の際は費用は掛かりませんが、事業登録は、登録料€50＋証明書€15ほど費用が掛かります。
こちらも問題なければ、KVKナンバーが記載された事業登録証明書がもらえます。
5.ついにビザGET！
そして最後に、上記のBSNナンバー記載住民登録書類と、KVKナンバー記載事業登録証明書を、移民局へ追加書類として提出します。
あとは、移民局からレターが届くのを待つだけです。
私たちの場合は、追加書類を提出して5ヶ月後にビザ発給を知らせるレターが届き、そのレターを持って再度移民局へ行き、ついにIDカードをゲットすることができました。
「ビザ手続き」と聞くと弁護士や専門的な知識が必要なのでは、と思われる方もいるかもしれませんが、手間と時間を掛ければ誰にでもできるものです。
今回はざっくりとした流れをご紹介しただけなので、より詳しく知りたい方はこちらのブログをご覧ください。（全6回に分けて解説しております。）
また、NEUTRALではライフコーチングの一環としてオランダ移住相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
Shoei
