こんにちは!NEUTRALのAmiです。
今回は、フリーランスの翻訳家として、オランダ移住を成功させた「ししもん」さんへ、
- なぜオランダ移住をしたのか?
- フリーランスの仕事について
- オランダの生活について
ということについて、インタビューさせていただきました。
よくご質問いただく、以下のことについてのヒントになればと思います。
- オランダ移住をするにはどんな仕事をしたら良いのか?
- 会社員を辞めて、フリーランスになるにはどうしたら良いのか?
それでは、始めていきましょう!
1. フリーランスのお仕事について
Ami: 現在、翻訳のお仕事をされているとのことですが、具体的にはどのようなお仕事なんですか?
ししもん: 英語で書かれたゲームを作るためのソフトウェアがあるんですが、その作り方の説明を日本語へ翻訳するという仕事です。
ししもん: ソフトの使い方も英語もわかっている人が、日本語ユーザーのためにわかりやすく翻訳をする形ですね。
ししもん: ゲーム作りが趣味なんですが、以前からそのソフトウェアを使っていたということと、シンガポールに住んでいたことがあるので、基本的な英語はできるので、その両方を持ち合わせていた僕に白羽の矢が立ちました。
Ami: ピッタリのお仕事ですね!翻訳のお仕事をされている方は多いと思いますが、ゲームを作っている人は少ないですし。
Ami: フリーランスって実際どのような働き方なんですか?
ししもん: 他にもいろいろな仕事をしていて、会社の数で言うと5〜6社ぐらいの会社と取り引きしていますが、その中の2社が収入の95%ぐらいですね。
Ami: 時間の管理はどうされてますか?オンオフの切り替えとか大変じゃないですか?
ししもん: はい、大変です。フリーランスになってまだ3年目なんですけど、1年目は修行で、2年目からちゃんと食えるようになって、そのタイミングでオランダ移住したんですけど、最初の1年目と2年目は、オンしかなかったですね。
ししもん: 寝ている時間以外は、ずっと仕事してました。18時間仕事して、土日も休めないですし。本当に仕事しかしてなかったですね。
ししもん: でもコロナが落ち着いてきた頃から、5時半に起きて、仕事を始めて、17時になったら止めると決めて、それをお客さんにも伝えました。
ししもん: オフィスアワーを12時間にしたから、それ以外の時間はメールも返せないし、仕事もできないよって言っちゃいましたね。
ししもん: それで特に問題も無く、それでも働き過ぎだよ、って言われるくらいで。心おきなく休めるようになりました。
Ami: 作業の間は、どうやって休憩を入れてますか?
ししもん: 能率が落ちてきたら、寝ちゃいます。15〜30分ぐらい寝れば、目が覚めるので、そしたらもう、シャキーンですね。笑
ししもん: そしたらまたガーっとやって、その繰り返しですね。
Ami: お休みの日ってありますか?
ししもん: ないです。あ、でも最近は日曜日は仕事しないように心がけてますけど。
Ami: お仕事好きですよね?
ししもん: そうですね!今までで一番好きです。
2. オランダ移住した理由
Ami: どうしてオランダ移住したんですか?
ししもん: シンガポールに5年間住んでまして、現地のアメリカ系企業でサラリーマンしていたんですけど、突然クビになりまして。。
ししもん: 「ここの部署、中国にアウトソーシングするから、明日から来なくていいよ」と言われて、この先の人生どうしようかなと考えていたときに、「EUに住んでみたい」ということと、「サラリーマン辞めたい」というのがありました。
ししもん: フリーランスでビザが取れる国だと、数える程しかないんですよ。
ししもん: その中で、僕の条件でもビザが取れそうな国ということで、オランダにしました。
ししもん: 消去方だったんですけど、「僕には合ってるな」と1年半住んでみて思っています。
3. オランダでの生活について
ししもん: ローラーブレードとかジョギング、ボルダリング(岩登り)など、身体を動かすことが好きなんですが、それがいつでもどこでもほぼタダでできるのが、僕にとって最高です。
ししもん: あと食事も、オランダは「キッチンに立つ時間が世界一短い」と言われているので、不味いのかなと思っていたんですが、全然そんなことなく美味しいですね。
Ami: 素材の味が良いですよね。
ししもん: そうですね。野菜とか新鮮だし。しかも高くないんですよ。もっと高いと思ってたんです。
Ami: ヨーロッパって物価が高いイメージありますよね。VAT(付加価値税 ≒ 消費税)が、食料品など生活必需品は9%で、その他は21%ですが、その割に日本と比べても少し安いぐらいなので、意外でした。
Ami: ししもんさんにとって、オランダの良いところはどんなところですか?
ししもん: 「英語が通じる」というところが大きいですね。
ししもん: 市役所などへ問い合わせるときも、特に怖くないというか、カタコトの英語でも理解してくれるのも良いところで、アメリカだと通じないんですよ。
ししもん: 第二外国語として英語が達者な人たちなので、違うアクセントでも対応してくれるんですよね。それが最高ですね。
Ami: 逆にオランダの良くないところはありますか?
ししもん: Littering(ポイ捨て)ですね。
ししもん: ゴミをポイ捨てする人が多いじゃないですか。あれが酷いかなと。。
ししもん: 他にダメなところありますか?
Ami: 謝らない。笑
Ami: それが良いか悪いかは一概に言えませんけど。歯医者の予約が取れてなかった時も、謝ってもらえなかったとか。。
ししもん: 確かに!笑
ししもん: あと、どうでも良いですけど、公衆トイレの数が少ないことですね。地下鉄の駅とかにもトイレ無いことが多いじゃないですか。
ししもん: 僕が過敏性大腸炎なので、トイレの場所とか重要なんですよね。
Ami: トイレのことを考えて外出しますよね。コロナでロックダウンしている時はカフェも開いていないので、2〜3時間で戻って来られるようなプランで動いてました。
今後もオランダに住み続ける?
Ami: これからもオランダに住み続ける予定ですか?
ししもん: とりあえず、5年(あと3年半)住んで、オランダ永住権が欲しいと思ってます。
ししもん: その後は、オランダを拠点にしつつ、地中海性気候に憧れているので、1年縛りはありますが、その辺りの国に住んでみたいと思っています。
Ami: EU圏内なら、6年以内は他の国に住めますよね。
ししもん: そうなんですか!?スペインとイタリア。あと北欧のどこかの国に何年かずつ住むっていう野望があるので、それまでに、仕事をゲーム制作で食えるようになれば良いなと思ってます。
さて、いかがでしたでしょうか?
ししもんさんも私たち同様、まず「自分の実力」と「好きなこと」を軸に目標を定め、その目標に向けた計画を最優先して実行し続けることで、「オランダ移住」という夢を掴むことができたのだと思います。
休日も無く、寝ているとき以外はずっと仕事をしていたと聞くと、大変な努力家だなーと感じますが、その仕事自体が「好きなこと」だったり、「好きなこと」を実現するための道であれば、それほど苦に感じなかったのだと思います。
現在の仕事が「今までで一番好き」という回答も頷けますね。
ししもんさんのブログ「無職は恥だが癖になる」では、ししもんさん独自の視点でオランダ生活を綴っていますので、ぜひ見てみてください。
また、インタビューの様子はYouTubeで動画でもご覧いただけます。
ということで、今後も「好きを仕事に」を実現させた方へのインタビュー記事を書いていきたいと思っております!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
Ami